経営学の第一歩

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経営戦略/事業戦略①

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みなさん、こんにちは~~~

経営戦略論2回目は、事業戦略について紹介します🌸しかし、少し内容が濃いので2回に分けようと思います。

今回は、ポーターが提唱したファイブフォース・モデルを主に説明します👀

 

Q. 事業戦略とは

A. 企業が、成長と発展のために手段として展開する個々の事業において、いかに競争優位を構築させるか、ということを目的として策定するもの

 

んんん?なに??ってなった方のために噛み砕いて説明すると~

”企業のさまざまな事業の利益を高めるのはどうすればよいか考えること” です!!

 

また、ここでのキーワードである競争優位とは、

”市場において価値のあるものと認識されつつも、競合他社が未だ保有しえないもの、または能力のこと”を指します。つまりは、ライバル会社との差を生み出すもの。

同業種(例えばゲーム機、スマホ、パソコン)間での競争に勝つには、他社よりも優れたなにかがないと埋もれてしまいます。それをどう構築するかを考えるのもまた、事業戦略の役割の1つなのです。

 

1980年代に。

アメリカの産業界において、企業基盤と活性化を対象とした60年代の経営戦略は、事業の戦略化を経て、80年代には、企業間競争における生き残りのための経営戦略へと変遷してきました。

そのような中で、ハーバード大学のホールが経営環境が逆境下でありながらも、確実に成功を収めている企業の発見と、それらの企業の共通点の確認に成功しました!

 

それがこちら

①業界で最低のコストを実現していること

②製品やサービス、品質における差別化をはかっていること

 

この2点がこれからの企業経営において何より大切なことであることが判明しました。

 

そしてその後登場したのが今回の主役、ポーターさんです(ホールと同じくハーバード大)。彼が提示した3つの基本戦略は、その後の企業の戦略的経営の在り方を決定付けたといわれています。(3つの基本戦略は次回紹介します)

そんな彼は、高い利益を出す事業の「理由」を分析するための手法を考えました。それが、今回のメインテーマである、ファイブ・フォース・モデルでございます。

名前に「ファイブ」とある通り、要素が5つあります!

 

 ①新規参入の脅威

 ②代替品の脅威

 ③買い手の交渉力

 ④売り手の交渉力

 ⑤既存企業間の競合関係

一つずつ紹介しますね!

 【※重要語句】

ポジショニング・ビュー…「儲かる・儲からない」を考える上で企業が身を置く位置を最も重視する見方のこと

利益ポテンシャル…業界の「儲かりやすさ」

 

 

 

①新規参入の脅威

 

潜在的参入業者を含む新規参入業者の数と規模がもたらす脅威。これが大きいと、利益ポテンシャル(※)が低くなります。業界内の企業は新規参入を阻止するために価格を低めに設定するなどの防御策を取らねばならず、利益水準が低下してしまいます。

(高くなる主な要因)

・大規模な運転資金が必要ない

・新規参入業者がコスト面で不利ではない

・業界が法律や政策で守られていない

 

②代替品の脅威

 

…買い手のニーズを充足させる別の製品の出現がもたらす脅威。買い手にとって代替品がない業界であれば、業界全体として価格を高く設定できます。しかし、他に魅力的な代替品がある状況では、価格を高く設定できません。

(高くなる主な要因)

 ・代替品のコスパが向上している

・代替品の業界が高い利益率をあげていて、いつ値下げしてくるかわからない

 

③買い手の交渉力

 

…顧客が及ぼす収益への影響。買い手は商品に対して値引きや、同じ価格でより良いサービスを要求してきます。顧客がその要求を押し付けることができる場合、業界の利益ポテンシャルは低くなります。

(高くなる主な要因)

 ・当業界が売る製品の価格が買い手のコストに占める割合が高い

・当業界が売る製品の差別化の程度が低い

・買い手の数が少ない→価格競争になりやすい

④売り手の交渉力

 

…原材料の仕入れ先である供給業者が及ぼす収益への影響。当業界から見た供給業者は業界に対して値上げをしたり、品質やサービスを低下させます。(コスト削減のため)それを押し付けるパワーが供給業者にある場合、業者の利益ポテンシャルは低下します。

(高くなる主な影響)

・買い手の交渉力の逆を考える!

つまり…・製品の価格が売り手のコストに占める割合が高い・売り手の数が少ない→当業界は従わざるを得なくなる

 

⑤既存企業間の競合関係

 

…業界内における競合企業同士の競争状況の程度がもたらす脅威。これが高いと、価格や広告、製品開発、サービス業で競争を繰り広げても、それによって市場が拡大されない限りは、利益ポテンシャルは低下します。

(高くなる主な影響)

 ・競合企業数の多さ

・競合企業と規模が同等

・製品差別化が低い

・産業の成長率が低い

・退出障壁が高い→例えば、牛丼業界(すき屋吉野家松屋)は牛丼にコミットしすぎているために利益が下がってもなかなか業界を改善することができない

 

この5つの要因の存在が実際の業界における競争構造を決定するとされた。ポーターはこの視点による分析をファイブフォース分析として提唱。そして、最も収益性の高い業界を企業が選択することの重要性を指摘しました。

 

 

次回は コスト・リーダーシップから紹介します~~~

 

では!!!!